yamasawa-aiの日記

短歌と日々の出来事

リアリティとはなにか

美術館へいった。

ちょうど作者さんがいらしていた。

 

リアリズムとはなにか?

ただ写真のように写すだけでない。

写真のような絵だけれど

実物以上に生きていること、死んでいること

そこにある美しさ、永遠が見える。

辛いことの中にも、なにかがある。

動植物も人間もおなじで、運命はある。

運命の渦に飲まれ、抗う姿には

かわいそうだけでない、なにか尊いものがあった。

 

たくさんの野鳥のなくなった絵があった。

車にひかれて死んださまざまな鳥の骸。

工具ではなおせない。

つむってしまった目は、世界をもう映さない。

どの鳥も透明なテープで羽をとめられて描かれていた。

サンプルのように。

本当の空を鳥たちは、この世界で見れていたのだろうか?

 

いぬふぐり

クローバー

 

作者が鳥たちにたむけてくれた草花。

くちばしに、つめのさきに

やさしく。

踏まれても踏まれてもよい草ばな。

やっぱり美しい。

 

作者の経歴のなかで、残ったことば。

アカデミックではない

直感的に描くとはなんだろう。

尋ねてみたい。

考えてみたい。

 

たくさんの死をみた。

おかしなことに、今癒されている。